ハンディターミナルの通信 転送ユーティリティ

ハンディターミナルの通信には、転送ユーティリティを使うことがあります。

転送ユーティリティのメッセージのメモです。

No エラー メッセージ メモ
00 Er_NOERROR 通信は正常終了しました
01 Er_NOFILE 指定したファイル/パスが見つかりません
02 Er_FILENAME 指定ファイル名の書式が不正です
03 Er_RECORDS 指定ファイルのレコード件数が範囲外です
04 Er_DIGITS 項目桁数が範囲外です
05 Er_ITEMS 項目数が範囲外です
06 Er_SUMOFDIGITS レコード長が範囲外です
07 Er_PROGWITHPARAM 項目桁数は必要ありません
08 Er_DATWITHOUTPARAM フィールドファイルの項目桁数が不正です
09 Er_UNDEFOPT 入力したオプションが不正です
30 Er_INVALIDPROTOCOL 無効なプロトコルです
40 Er_IDMORETHN ID番号が違います
51 Er_TXTIMEOUT 通信エラーです(送信待ちタイマがタイムアウトした)
52 Er_RXTIMEOUT 通信エラーです(応答待ちタイマがタイムアウトした)
53 Er_TXNAKEXPIRED 通信エラーです(NAK送信が連続10回になった)
54 Er_RXNAKEXPIRED 通信エラーです(NAK受信が連続10回になった)
55 Er_RECEIVEEOT 通信エラーです(送信局が、テキスト送信に対してEOT応答を受信した)
60 Er_TRNASMITTING 送信中です
61 Er_RECEIVING 受信中です
70 Er_HEADINGTEXT 受信したヘッディングテキストが不正です
71 Er_PATHNOTFOUND 指定したパスが見つかりません
72 Er_DISKFULL ディスクがいっぱいです
73 Er_NOMEMORY 表示用メモリが足りません
74 Er_NOTIMER 使用できるタイマがありません
75 Er_NOCOMPORT 通信ポートが使用できません
76 Er_RECORDFORMAT レコードのフォーマットが不正です
77 Er_FNAMCHECKER 受信するファイルと指定したファイルのファイル名が異なります
90 Er_ABORT 中断ボタンが押されました
91 Er_COMCANCEL 通信先から中断されました
(注)
YmodemのV1.13より、”02: Er_FILENAME”エラーはこのエラーになりました
 通信オプション設定を確認する。

フィールド情報等

99 Er_GENERALFAIL その他のエラーが発生しました

BHTにプログラムを送信する方法-TermTermで送信

ハンディターミナルにプログラムを送信するには方法を紹介します。

ハンディターミナルのプログラムは、拡張子がPD4です。

通常、ファイルの送信には、通信ユーティリティを使用しますが、このソフトウエアは有償なので、ここではTeraTermを使った方法を紹介します。

【準備】
パソコンにCU( 載せ台)を接続します。
CUのドライバである ActiveCom のドライバを デンソーのページからダウンロードして設定してください。
※CU= コミュニケーションユニット (communication unit) 載せ台のこと

【TeraTerm を手動で操作するときの手順】
(1) BHTを受信待ちにします。
BHTの[SF]]+[1+を押しながら[PW]を押してシステムメニューにします。
2:Dow.nloadを選択します。
これは30秒でタイムアウトしますので、TeraTermが間に合わなかったら、リトライしてください。

(2) TermTermを起動します。
通信ポートを選択します。通信ポートには「~Active COM~」があります。

[ファイル(F)]→[転送(T)]→[YMODEM]→[送信]の順に選び、プログラムファイル「~.PD4」を選択します。

【TeraTerm のマクロで実行する】

●マクロの例

このマクロは、プログラムファイル「target.pd4」を送信します。
このマクロファイルと同じフォルダに プログラムファイル「target.pd4」を置く。
このマクロのファイルを拡張子[ttl]で作成し、拡張子[ttl]をTeraTermと関連付けをすると、ダブルクリックすることで実行できるようになる。

;このマクロと同じフォルダにプログラムを置く
;このマクロのファイルを拡張子[ttl]で作成し、拡張子[ttl]をTeraTermと関連付けをすると、
;ダブルクリックすることで実行できるようになる。
;
;通信ポート番号=3 通信速度=115.2k
connect ‘/C=3 /BAUD=115200′
;
;送信するプログラム名=target.PD4
;フルパスのプログラム名を作成
PRGNAME=’target.PD4’
getdir filePath
strconcat filePath ‘\’
strconcat filePath PRGNAME
;
;YMODEMで送信する
ymodemsend filePath
if result=1 then
messagebox ‘送信終了’ PRGNAME
else
messagebox ‘送信に失敗’ PRGNAME
endif
;
;終了する
closett
end

BHTの初期化の方法

BHTを初期化すると工場出荷時の状態に戻ります。
中に入っているソフトウエアも削除され、時計も初期化されます。

電源を落とした状態から、次の手順で操作します。

  1. 3つのキー [M1]キーと [0]キーと
    [SF]
    キーを押しながら [PW]を押します。
  2. 画面に[INITALIZE SYSTEM]と表示されます。
    この画面が出なかったら最初からやり直してください。
  3. [1:USER AREA EXCEPT FONTS]が反転している状態で
    [ENT]キーを押します。
  4. [SELECT MESSAG]画面で、[1:Japanese]を選択します。
    [1]キーを押して[1:Japanese]を反転させ、[ENT]キーを押します。
  5. [INITIALIZE SYSTEM]画面で[1:Yes]を選択します。
    [1]キーを押して[1:Yes]を反転させ [ENT]キーを押します。
  6. 初期化が実行され、しばらく待つと 電源が おちて画面が暗くなります。
    これで工場出荷時の状態に初期化された状態になります。